ここまでの講義では、個々の危険資産(株式)の収益率を元に、平均収益率(=収益率の代表値)、収益率の分散・標準偏差(=収益率の散らばり度合い、投資リスク)を考えてきた。
これからは、複数の危険資産を同時に保有した場合の収益率で、同じ物をどのように考えるかを検討する。まずは理解しやすいように2種類の危険資産から構成されるポートフォリオのケースを考える。
ポートフォリオの収益率は、それぞれの資産の収益率と、それぞれの資産への投資比率に依存する。
検討課題:ポートフォリオの収益率に関して、以下の点を検討しなさい。
- ポートフォリオの収益率は、なぜこのような式で求められるのか。
- 投資比率とは、具体的にどのようなものか。
ポートフォリオの平均収益率は、それぞれの資産の平均収益率と、それぞれの資産への投資比率に依存する。
記号を簡単にするために、次のように表わす。
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記号を簡単にするために、次のように表わす。
検討課題:ポートフォリオの収益率の分散に関して、以下の点を検討しなさい。
- 共分散の代わりに、収益率の標準偏差と相関係数を使ってポートフォリオの収益率の分散を表わしなさい.
- ポーとフォリオの収益率の分散はなぜこのような式になるか.